箱根・強羅温泉に行ってきました

7月最終週に早めの夏休みをとって、箱根の強羅温泉に2泊で行ってきました。何をやっていたかは携帯百景で随時アップし、Twitterでも流していたのですが、あらためてまとめてみようと思います。

火曜日午前10時新宿発の小田急ロマンスカー・スーパーはこね13号(VSE)で箱根湯本まで移動。私が住んでいるのは横浜なので、わざわざ新宿に出るよりは東海道線を使った方が早かったりもするのですが、せっかくの箱根ですし、ロマンスカーに乗る機会というのもあまりないので、わざわざ乗りに行ってみました。私の席は先頭車両だったのですが、途中車掌による子供向けの企画(運転手への呼びかけ)などもやっていました。箱根湯本に到着後、すぐに箱根登山電車に乗り換え、彫刻の森駅まで移動。スイッチバックの時に窓際の子供に手を振りながら交代する運転手と車掌の姿が印象的だったり。

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初日の午後の予定は、宿にチェックインするまで彫刻の森美術館をゆっくりと見学することにしました。館内のカフェで軽食を取った後、端から順番に見学していきます。結局3時間半ぐらいかけて見て回ったのですが、じっくり見るにはこれぐらいがちょうど良いのかもしれません。当日は時折雨が降る時間もあったものの、歩いて見て回る分には特に支障もありませんでした。屋外展示物だと写真が自由に撮れるのもいいですよね。携帯百景でnice!が多かったものを中心にはっておきます。

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一通り見学が終わった頃でちょうどいい時間になってきたので、彫刻の森駅から強羅駅に箱根登山電車で移動し、強羅から公園上駅まで箱根登山ケーブルカーで移動しました。2日間宿泊したのは、桐谷箱根荘というところです。外観や宿泊した部屋はこんな感じ。天気がそんなに良くなかったということもあり、若干暗い感じの部屋だなという印象はありました。温泉は本館とさくら亭の二ヶ所あり、広さと開放感からもさくら亭の方がお勧めです。濁り湯でしっとり感のある湯でした。本館は24時間、さくら亭は深夜以外は入浴可ということです。

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食事は部屋ではなく、別の部屋で取ることになりますが、各部屋は区切られているので他の人の視線を気にする必要はありません。2日分の朝夕のメニューは以下の写真の感じです。値段の割にメニューの数は相当頑張っている印象がありました。味はそこそこかな?個人的にはしっとりした米飯が好きなので、若干パサパサ感のある米飯で減点している分もありますが。私はそれなりに食べる方ですが、全部食べきれなかったこともあり、好きなものから食べた方がいいと思います。

翌日はケーブルカーで早雲山まで移動し、そこから箱根ロープウェイを使い、芦ノ湖まで移動しました。途中iPhone 3GSのビデオ機能で、大涌谷から姥子へのロープウェイの移動の様子を撮影してみたので載せておきます。大涌谷では降っていなかったのが、姥子では強い雨になっていたりと少しの距離で天気ががらっと変わっています。

その後、桃源谷から箱根町へと箱根海賊船で芦ノ湖を横断。箱根町では箱根関所と資料館を見学。俗に「入鉄炮出女」なんて言いますが、箱根では出女の確認が主で、鉄砲は厳しく取り締まったりはしなかったとのこと。また、関所破りは記録上は5〜6件しかなく、実際は関所破りであっても「藪入り」という道に迷って関所を通らなかった扱いにするなどの温情措置をしばしば取ったなどのエピソードもありました。昼食はほん陣の芦ノ湖丼。芦ノ湖で取れた魚を使った丼で、ワカサギ、ニジマスに加えてブラックバスが入っているのが特徴。ブラックバスはあっさりしてて、普通においしかったですよ。

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その後、箱根登山バスと徒歩などで強羅公園まで移動。強羅公園はフランス式洋風庭園で、園内に熱帯植物館やハーブ館、バラ園などがあります。白雲洞というところで抹茶を頂いたり、喫茶店でハーブティーとハーブクッキーを食べたりもしました。箱根フリーパスがあれば入場料はいらないので、温泉を楽しみつつゆっくり散策などもいいかもしれません。というわけで2日目は終了。早めに宿に帰りました。

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翌朝はチェックアウトしてから、どこにも寄らずに家に帰りました。元々あまり予定を詰め込まないで過ごそうと思っていましたが、それくらいがちょうど良い旅だったと思います。都心からのアクセスも比較的良いので、機会があれば是非どうぞ。

2009年7月に読んだ本

  1. 伊坂幸太郎 『アヒルと鴨のコインロッカー』 東京創元社 2006年
  2. とても面白かった。2年前の出来事と現在の出来事を交互に描き、その2年の間に何が変わったのか読み進めるうちに想像させる展開がうまくはまっているし、登場人物の会話の中に織り込まれた過去とのシンクロ部分も良かった。関係ないが、この本を読むために適当に突っ込んだしおりが広辞苑の宣伝しおりだったことを読み終えた時に気付いて、ちょっとうれしかった。
  3. 村上春樹 『1Q84 BOOK 2』 新潮社 2009年
  4. 後半。全体を通じて村上春樹らしい作品だった印象。個人的に好きなのが下巻8章と13章。1984年の世界では出会う可能性すらなかった二人の思いが、1Q84年の世界では求め合う。シンプルだけど美しい結末で、難しいことを考えずに最初から最後まで楽しめた作品だった。
  5. 伊坂幸太郎 『重力ピエロ』 新潮社 2006年
  6. 映画は見ていない。ミステリー的な謎解き要素はともかく、全体の雰囲気と話の構造を楽しむ作品という印象。兄・泉水と弟・春のキャラクターや、前半と後半の話の展開といい、DNAの二本の鎖が絡みあうような対比の部分が印象に残った。読む価値はあった。

2009年6月に読んだ本

  1. 有川浩 『図書館戦争』 メディアワークス 2006年
  2. アニメは見ていない。図書館の自由に関する宣言をベースに、メディア良化法にもとづいた検閲制作を押し進めるメディア良化委員会と戦い図書防衛隊を描いた近未来的な舞台設定は面白い。展開やキャラの立ち方もライトノベルや連ドラ的ではっきりしている。ただ、敵側の思想背景が脆弱であるため、その部分の論理・理屈はもっと肉付けした方が、主人公側の葛藤なども効果的に描けたような気がする。設定がいいだけに、もう少し良い作品になり得た印象。
  3. 岩瀬大輔 『金融資本主義を超えて―僕のハーバードMBA留学記』 文藝春秋 2009年
  4. ライフネット生命保険副社長の著者がハーバード大学のMBAに留学していた際のブログを再編成した記事。ハーバードMBAでの雰囲気や岩瀬氏の価値観と MBA留学による考えの変遷などがよく分かる。岩瀬氏はどんな状況であろうともそこから何かを学ぼうとする姿勢を持った人であり、その時点時点での著者なりの結論が、その時代性(買収ファンドの世間的評価や金融バブルなど)を含めて見ると非常に興味深かった。
  5. ニコラス・G・カー 『クラウド化する世界』 翔泳社 2008年
  6. とても面白かった。ネットのあちら側にコンピューティングの主流が移ってトレンドを、エジソンとインサルの発電の話と重ねながら展開する方法に引き込まれた。また、過度にクラウド化に楽観的なわけでもなく、後半は技術の変遷が働き方・生き方に与える影響やプライバシーの問題にも踏み込むなどバランスも取れているように思える。クラウド化が社会に与える影響を俯瞰する際にガイドになる良書だと思う。
  7. 村上春樹 『1Q84 BOOK 1』 新潮社 2009年
  8. まだ前編なのでストーリーの部分の評価は割愛。読んでいて感じたのは、これでもかというくらい村上春樹("村上春樹的”ではなく)な小説であること。文章に流れる空気感、現実とのわずかなズレを内包した世界設定、登場人物の会話など、村上春樹の小説を読んでいる喜びみたいなものを感じさせてくれる。
  9. 西村英俊 『会社は毎日つぶれている』 日本経済新聞出版社 2009年
  10. 著者は商社・双日の初代社長として同社の再建を果たした人物。この本では、社長としての心構えを説いた内容になっている。社長として就任した人物は、いかに会社を大きくしようかと考えるものだが、著者は毎日多くの会社がつぶれており、今は業績が好調でも小さなほころびから一気に会社は傾くものだと説き、事故や不祥事への初期対応や社内の情報の流れについて何に気をつけるべきか例を挙げつつ解説している。社長としての覚悟が窺える良書。

2009年7月初のポートフォリオ

昨年、「2008年6月末のポートフォリオ」というエントリーをしたので、1年後の経過ということで2009年7月1日現在のポートフォリオをまとめてみました。比率ベースではあまり代わり映えのしないグラフですが、Google Chartで描いています。

2009-07-01 Portfolio

大きく変わった部分は国内株式個別株を1銘柄残してすべて売却して同額でETFに切り替えたところでしょうか。また、毎月ドルコスト平均的に投資は続けているのですが、それでも昨年に比べると10%以上総投資資産は減っています(1月の段階では30%以上減っていたのでこれでもかなり回復しています)。昨年以降、リーマンショックもあったので、全体の株式比率が高い分だけ変動も大きくなりました。一方、債券は金額的には減っているのですが、相対的に変動が小さかったので比率では上昇しました。

ただ、私自体はランダムウォーカー的な投資スタンスなので、あまり投資のタイミングや1年1年のパフォーマンスにはこだわっておらず、もう少し長いスパンで見て市場が上向きでも下向きでも投資は続けるのですが、アセットクラス別のパフォーマンスは気にします。ただし、減ったアセットクラスは危険だから止めようではなく、減ったものへの投資配分を厚くして全体のバランスを取ろうとします。ですので、今年の頭の方から痛みの激しい国際株式(先進国と新興国)と国際REITの投資信託だけで投資し続けています。結果的に、国際株式と国際REITはかなり回復しましたし、そろそろ毎月投資の配分先を見直す時期なのかもしれません。

北浦訓行『Lotus Notes 8.5 クライアントガイド』

Lotus Notes 8.5 クライアントガイド
北浦訓行
秀和システム

宣伝しろと言われた気がするのでエントリーだけ先に作っておきます。Lotus Notes/Domino 8.5のLotus Notesクライアント操作ガイドが出版されるそうです。目次等は出版社のページを参照下さい。まだ私も読んではいないので、手に取る機会があればこのエントリーに感想でも書こうと思います。

ぽっどきゃすてぃんぐ落語が有償化に関するコメントを募集

ぽっどきゃすてぃんぐ落語: 有償化についてご意見をお聞かせください。
平素よりぽっどきゃすてぃんぐ落語をご支援いただき誠にありがとうございます。
多くのお客様から有償化のご意見をいただいておりますが、仮にぽっどきゃすてぃんぐ落語の有償化(月4回)が実現した場合、皆さまが考えるコンテンツ価格(月額)を教えていただけますでしょうか。
※ご意見はコメント欄にお寄せいただけますと幸いです。

2009年4月22日の配信をもって休止しているニフティのぽっどきゃすてぃんぐ落語の公式ブログにて、有償化に関するコメントが募集されています。2009年6月9日0時現在のコメント数は37件で、有償化賛成・反対、一部のみ有償化などいろんな案が出ています。実は私も6月4日1時10分31秒に「ある人」という名前でコメントを付けておきました。早めに意見を書きたかったので、論理のまとまりや変な思いつきが含まれていたりとお見苦しい部分があると思いますが、ご容赦下さい。

ただ、基本的な考え方はその時にコメントした時と変わっていません。ぽっどきゃすてぃんぐ落語がどういう立ち位置にあったかと説明すると、2005年6月にiTunesがPoscastをサポートし、Podcastが一気にブレイクする中、2005年7月から配信を開始した有名番組の一つだったということです。特に、最新のITトレンドと落語という古典芸能の組み合わせで、手軽かつ無料で落語に楽しめる環境を提供した意義というのは非常に大きなものがあったと思います。それまで落語を聴く機会があまりなかった私が落語を聴くようになったのもこのPodcastがきっかけですし、公開録音で初めて生の寄席を見せてもらう機会なども頂きました。

自分にとっては特別な意味のあるPodcastであり休止が残念だった事、そしてお金を払ってでも聴きたいと思わせる番組であったことから有償化自体は賛成です。とは言え、私一人だけで支えられるものでもないので金額のバランスという意味で、ニコニコ動画プレミアム会員の月額525円を提案しておきました。ニコニコ動画のプレミアム会員も、ニワンゴを支えるという意味で会員になっている人も多いので、一つの参考金額にはなると思っています。

ただし、自分の場合は無料だから聴いてみようかと思った部分があるので、落語を楽しむ人の裾野を広げるという意味では、クローズドにするのではなく、無料で配信する部分は残しておいて欲しいと思っています。そして、それを担うのがこのぽっどきゃすてぃんぐ落語の存在意義とも思っています。景気が回復し、スポンサーが戻ってくるまで有償・クローズドで一時的に耐えるという考え方もあるかもしれませんが、二つ目の噺家さんによる新鮮な落語が気軽に聴ける機会を維持する方法を模索してもらいたいと思っています。しかし、日本でメセナは根付かないんでしょうか。

2009年5月に読んだ本

  1. ダン・アリエリー 『予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』 早川書房 2008年
  2. 経済学における経済人の概念が必ずしも実態とあっていないことを、実際の実験結果と合わせて紹介した行動経済学の本。読みながら「あるある」と反応することしきり。もちろん、経済人の概念は経済学の仮定の一つに過ぎないし、仮定を置く事で複雑な現実を単純化し、経済政策の影響をシミュレーションするのが経済学の意義である以上、経済人なんていない=経済学なんて意味がない、とはならない。この本が好きな人は、パコ・アンダーヒルの顧客行動分析の本も好きになるかもしれない。
  3. 支倉凍砂 『狼と香辛料〈11〉Side Colors2』 アスキーメディアワークス 2009年
  4. 短編集第2弾。ロレンスとホロの会話を楽しませてくれる短編2つと、商人なりたての頃のエーブ(フルール)を描いた中編。短編2つはいつも以上ににやにや仕様だし、中編は貴族としての感覚が抜けきれないフルールが、本物の商人になるきっかけとなる取引における登場人物たちの会話が、フルールという初心者の目線で描かれていて興味深い。エーブ登場シーンをもう一度読み返したくなる。
  5. 立川談春 『赤めだか』 扶桑社 2008年
  6. 落語家・立川談春が立川談志に入門し、前座から二つ目、真打ちに昇進するまでのエピソード。師匠と弟子とのやり取りの中に満ちた師弟愛に感動。「よく芸は盗むものだと云うがあれは嘘だ。盗む方にもキャリアが必要なんだ」や「己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱味を口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんです」などといった家元の発言にも含蓄があるが、師匠の意図を汲み取る著者にも師弟関係のあり方というものを感じさせてくれる。
  7. 西尾維新 『化物語(下)』 講談社 2006年
  8. 下巻。物語の構造に大きな仕掛けはなく、登場人物の掛け合いを楽しめるか否かというところなのは変わらない。ただ、メタ的な視点で読むか読まないかで見え方がかなり違う。そのままの視点で読むと意味のないくだらない作品にしか見えないが、メタ的に見るとその馬鹿馬鹿しさが逆に面白くなってくる。上巻から下巻の残り1/3まで普通に読んでしまったので、読むのが苦痛だったけど、読み方を間違えなければこれはこれで面白いかもしれない。
  9. 佐藤優 『獄中記』 岩波書店 2006年
  10. 外交官・佐藤優氏が背任容疑で逮捕され、東京拘置所に勾留された512日間の記録。本人が出所後も仕事場をこの独房のように改造したくらい、勉強と思索の場としてはふさわしい場であったようで、この1年半の間に佐藤氏が何を考え、どのような学習をしていたかがよく分かる。例えば、読書一つをとっても、1回目はメモは取らずに鉛筆で軽くチェックして読み、2回目は抜粋を作り、読書ノートにし、3回目は理解不十分な箇所を再チェックしてるとのこと。期間中の一日一日の心情も含めて非常に興味深い。
  11. 伊坂幸太郎 『グラスホッパー』 角川書店 2007年
  12. 交通事故にみせかけて人を殺す「押し屋」を巡る三者の追跡劇。読んでいてイライラさせる主人公の一人・鈴木の決断力の乏しさも、一般人的なリアリティーを持ち込んでいるという観点からは理解出来る。ただ、「実はスズメバチだった」というところは、事前の描写が不足している印象があり、予想外というよりはご都合主義の感があった。前半から中盤にかけての疾走感に欠けており、あまり面白いとは思えなかった。