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佐々木俊尚『グーグル―既存のビジネスを破壊する』
Googleの社会的影響力を取り上げた作品。「既存のビジネスを破壊する」というサブタイトルからも分かるように、主に従来のビジネスのあり方を一変させる脅威の存在という軸からGoogleを分析しています。
Googleのサービスによって収益構造に危機感を覚える大手新聞社やマイクロソフトを取り上げる一方で、検索とAdWordsの技術を背景に生まれたロングテールの効果により、創意工夫で道を切り開いた中小企業の事例を盛り込むなど、Googleによりどのような影響が社会にもたらされるかが非常に分かりやすく紹介されています。また、中国の検閲問題など政治の影響を受けるGoogleの姿や、ブログ・SNSなどWeb 2.0を代表するキーワードに関しての記述もあります。
巷では『ウェブ進化論』とセットで読むことを薦める人が多いように、肯定的な側面を前面に持ってくるか、否定的な側面を前面に持ってくるかの違いはあれど、これもWeb 2.0の世界がもたらす大きな可能性を取り上げた本には変わりありません。惜しむらくはGoogleを取り上げた本にも関わらず、Googleの社会的影響が本書の主題であり、Googleそれ自体に対する説明が少ない点でしょうね。この本を読んで、改めてGoogleに興味を持ったなら、本書でもしばしば言及される『ザ・サーチ グーグルが世界を変えた』を手に取ることをお勧めします。
