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図書を寄贈に頼る福島県矢祭町の新設図書館
福島・矢祭町:新設図書館の本、寄贈呼び掛け-今日の話題:MSN毎日インタラクティブ
全国の自治体に先駆け「合併しない宣言」をした福島県矢祭町は、本の購入予算ゼロでの図書館建設を目指し、全国から本を募集することを明らかにした。町の所有図書7000冊以外は寄贈に頼る。
福島県の矢祭町が、新設する図書館の蔵書スペース約3万6000冊のうち、町所有の図書7000冊以外を寄贈に頼るという計画を公表したそうです。寄贈する本は種類を問わず、送料は送り主負担になりますが、寄贈者には町から礼状を送り、図書館に名前を明示するそうです。
この矢祭町は、2001年10月31日の「市町村合併をしない矢祭町宣言」可決後、町の自立のために歳出削減を進めており、2003年から職員の募集も停止しているそうです。今回の計画も、歳出削減の方向性と矛盾しない形で町民へのサービスを高めるという目的かと思います。
本の場合はそれほど高い買取価格が付くわけではありませんから、売却するくらいならば寄贈しようと思う人もいるかと思います。また、図書館ならば本を大事に扱ってくれるでしょうから、愛着のある本を手放す際の選択肢としても魅力的です。一方で、図書館というのはその地域のあり方を象徴する施設の一つであり、蔵書の大部分を寄贈に頼り、自分たちで選別しないというのは町民にとって良いことなのかは議論があるかもしれません。
【追記 2006/08/11 22:10】 「asahi.com:蔵書買わず、施設建てない 福島・矢祭が節約図書館準備 - 暮らし」によると、百科辞典や文学全集など高価な書籍を含む予想以上に数多くの書籍が集まっているようです。出だしは非常に順調なようですね。
【追記 2006/08/31 23:03】 8月27日の「福島・矢祭町、寄贈だけで図書館新設 全国から賛同 (河北新報) - goo ニュース」では、8月18日までに送られてきた本が10万86冊に達したことが報じられています。また、8月30日の「Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - 矢祭町の図書館建設:トラック1台分の本届いた--愛知の個人から /福島」では一度に届いた個人からの寄贈としては最高の段ボール87箱分の書籍の件について報じられています。
【追記 2006/10/04 23:26】 「20万冊の「善意」 : ズームアップ・ウィークリー : YOMIURI ONLINE(読売新聞)」では2ヶ月で20万冊を超える本が集まった点や、分類作業を担当する町民ボランティアの方の声が掲載されています。【追記 2006/10/07 15:29】 本日、以下の書籍を矢祭町新設図書館に寄贈しました。送付先や注意事項に関しては矢祭町ホームページの「新設図書館の本、寄贈呼び掛け」をご確認下さい。
- エリヤフ・ゴールドラット 『ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か』 ダイヤモンド社 2001年
- エリヤフ・ゴールドラット 『ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス』 ダイヤモンド社 2002年
- エリヤフ・ゴールドラット 『チェンジ・ザ・ルール!』 ダイヤモンド社 2002年
- エリヤフ・ゴールドラット 『クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか? 』 ダイヤモンド社 2003年
- 伊東明、内藤誼人 『「心理戦」で絶対に負けない本―敵を見抜く・引き込む・操るテクニック』 アスペクト 2000年
- 伊東明、内藤誼人 『「心理戦」で絶対に負けない本「実戦編」―説得する・支配する・心を掴む』 アスペクト 2000年
寄贈したのは見ての通り“町民のための図書館”とは少し毛色の違うビジネス系の書籍にしました。どれも良書との評判は高いですし、蔵書の多様性を確保するためにこういう書籍があってもいいかなと思っての選択です。
【追記 2006/11/15 21:37】 図書の寄贈に関してお礼状が届きました。ちなみにその手紙によると、現在までに25万冊の寄贈があったそうです。また、新設する図書館は柔剣道場を改修して建てられるそうですね。
【追記 2006/12/05 08:58】 「雑記帳:名前も「もったいない図書館」に 福島・矢祭-話題:MSN毎日インタラクティブ」によると、図書館の名前が「矢祭もったいない図書館」に決まったそうです。また、寄贈図書の数は12月1日現在で27万861冊になったとのことです。
【追記 2007/01/01 13:38】 図書の寄贈者に対して、矢祭町の根本町長の名前で年賀状が届いているようです。なお、「矢祭もったいない図書館:来月14日に開館 /福島:MSN毎日インタラクティブ」でもすでに報じられているように、矢祭町もったいない図書館は2007年1月14日開館ということです。
【追記 2007/02/03 12:50】 昨日、「矢祭もったいない図書館オープン礼状」というのが届き、開館を伝える新聞記事のコピーなどが同封されていました。なお、現在図書館に収蔵されているのは3万6000冊で、残りの26万冊に関しては継続して整理を行い、3月末に完成する書庫に順次収蔵していくとのことです。
【追記 2007/07/07 13:53】 「矢祭の図書募集が終了、43万冊超す善意 - 福島県内ニュース - KFB福島放送」によると、図書館の収納容量に到達したため、これ以上の図書寄贈を終了したとのことです。とりあえず完成ということですね。
Comments
初めまして。TBありがとうございます。
なかなかユニークな試みだとは思いますが、古書店を経営している友人は「S40~50年代の百科事典が大量に集まり処分に経費がかかって大変なのではないか」と言っていました。
どういう結果になるのか、要注目ですね。
Posted by 郷秋 : July 20, 2006 9:46 AM