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ジョン・マクラフリン「シリコンバレーの百年」
ジョン・マクラフリン監督。農業の盛んなサンタクララ・バレーがハイテク革命の中心地シリコン・バレーへと変貌していった100年間を描いたドキュメンタリーです。
プルーンの産地として有名なサンタクララ・バレーに後々大きく変化を起こす出来事が1891年に起こりました。それがスタンフォード大学の創設です。この大学の輩出した優れた人材と地元企業との連携により、HPを始め多くのハイテク企業が生まれていきます。そして、1970年代に入りフェアチャイルド社を起点として生まれたIntelなどの半導体企業の勃興により「シリコン・バレー」と呼ばれる世界的に希に見るハイテク企業とベンチャーキャピタルの集積地となっていきます。
ドキュメンタリーの中に登場するHPのビル・ヒューレットやAppleのスティーブ・ジョブズ、Intelのゴードン・ムーア、Sunのスコット・マクネリなどが語るシリコンバレーの成功の秘訣として、(1)横のつながりと情報の共有、(2)失敗を恐れずリスクを取ることが賞賛される、という2点が挙げられています。半導体企業が顕著な例で、情報の共有と助け合いで東海岸の企業に打ち勝ち、リスクを取ることで日本企業との競争で生き残ること出来ました。
この作品ではYahoo!やGoogleのようなここ数年で急成長を遂げたIT企業まではカバーされてはいませんが、それまでのシリコン・バレーの歴史を知ることが出来る非常に有意義な内容です。また、インタビューに登場する著名な起業家達が語る創業時のエピソードなども興味深いですね。この作品ではシリコン・バレーでのムーブメントをルネッサンスと対比していますが、この現在進行形の革命の行く末がどんな方向に向かっていくか楽しみです。