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小沢一郎『剛腕維新』
小沢一郎・民主党代表が2003年1月から夕刊フジに連載していた「小沢一郎の剛腕コラム」の内容から抜粋、加筆修正したコラム集です。
このコラムが執筆される期間に、小沢一郎氏も自由党の党首から民主党との合流、民主党代表就任という出来事を経ていますが、本書で中心的に取り上げられているのは小泉内閣の政策に対する批判です。イラク問題や北東アジア各国との外交関係、経済改革などその当時に論争になっていた点に舌鋒鋭く切り込みますが、小沢氏が一貫して強調するのは“小泉政権の一貫性のないその場しのぎの対応”です。
靖国問題にしては、公約に掲げた8月15日の参拝を行わず中国や韓国の出方を見ながら正月に参拝し、日本における靖国神社の存在について自身の見解を説明しようとしない点、イラク派兵に関しても「その時の状況を見て」と述べ、日本としてどうしていくか態度を国際社会に対して明確にしない点などが小泉政権が無原則として小沢氏が批判する点です。
殺人事件など社会的問題も小泉政権の“弱者切り捨ての改革”の責任とするのは少々行き過ぎかと思いますが、もうすぐ幕を閉じる小泉政権の歩みに対して批判的再検討を行い、次期政権を担う政治家にとって必要な資質、政策を考えてみる点で格好の切り口になると思います。

Comments
TBありがとうございました。
確かに小泉批判が延々と続き、少し言い過ぎでは
というところもありましたが
自民党の改革路線(上辺だけ)と
小沢党首の改革論(根本的)との
コントラストを際立てるのには良かったと思います。
現在、小沢主義を読んでいますがこちらは
若者向けの政治思想書なので面白いです。
Posted by PCU広報 : September 15, 2006 10:39 PM