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澤上篤人『さわかみ流 図解 長期投資学―最後に勝つ、財産づくりの仕組み』

著者は長期投資ファンドとして有名な「さわかみファンド」の運営会社・さわかみ投信株式会社の社長です。

本書では、長期投資を行う上で必要となる将来読み込みを合理的に行う方法として、さわかみ流フローチャート思考法の方法が紹介されています。フローチャート思考法では、あるテーマに対して将来10年程度の期間に発生するであろう出来事やリスクの可能性に対し発想を膨らませ、発生する可能性の高いトレンドを探り当てます。実際の投資では、そのトレンドに乗る可能性の高い銘柄の発掘作業を別に行う必要がありますので、この方法自体は個別銘柄選定の前段階までと言えます。

本書では「逃げ切り世代」「リサイクル」「コンビニエンスストア」「個人向け国債」「中国経済」「エネルギー問題」「食糧問題」といったテーマを例に取り、フローチャート思考法の展開方法を紹介しています。「エネルギー問題」では、途上国の経済発展に伴う需要の一層の増加や原子力発電のコストの考察を行い、代替エネルギー需要の将来予測などに発展させていきます。本書は投資関係の書籍ですが、このフローチャート思考法自体は純粋な将来予測の学問的なアプローチと言えますので、社会情勢予測などに参考になる部分も多々あると思います。

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