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川上和久『2大政党制は何をもたらすか 日本大変革の道』
著者は明治学院大学法学部長。専門分野は政治心理学・戦略コミュニケーション論です。
著者は本書の中で、長らく“政治不在”だった日本に自民党と民主党による二大政党制が成立する機会が訪れたと主張しています。その上で、55年体制の問題点とこれまでの選挙の歴史、諸外国との比較などによる二大政党制のメリット・デメリット、そして選挙権を持つ我々国民に求められる姿勢などがこの作品の中では述べられています。
本書を読んで感じるのは、政治不在は国民の政治に対する関心の薄さの必然の結果だったということです。政党の情報開示の部分も少しずつ改善されつつある今、自分から積極的に情報を得て、それを分析する姿勢が国民一人一人に求められていると言えます。本書の議論の掘り下げ方はあまり深いとは言えないですし、切り口の新鮮さもあまりないのですが、内容として押さえるべき部分は押さえているので入門書としては格好の作品かもしれません。
