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門倉貴史『マネーロンダリング―汚れたお金がキレイになるカラクリ』
マネーロンダリングの手法やアングラマネーの問題などを昨今話題になったニュースや諸外国の事例なども交えて紹介した入門書です。
本書によると、2004年の日本の地下経済の規模は22.4兆円で名目GDPの4.4%程度ということです。この数字は米国の8.6%やドイツの16.8%など他の先進国と比べると小さいのですが、これだけの規模の金額が税務当局の目を逃れ、税金の支払い対象から外れていることは、国民から見てみれば大きな問題です。そしてこれらの地下経済を成立させているのが、マネーロンダリングと呼ばれる手法です。
本書では、マネーロンダリングが行われるタックスヘイブンの問題点、日本における地下銀行や賭博市場の実態、インドの送金システム「ハワラ」やユーロ導入直前のアングラマネーの移動の例などを織り交ぜながら、マネーロンダリングの手口とそれに対抗する各国政府の取り組みを紹介しています。地下経済が大きくなればなるほど、国民の課税負担が強まり、それが税金支払いを逃れるためのマネーロンダリングを助長するという悪循環を引き起こします。本書を読むまで、マネーロンダリングはやや他人事の部分がありましたが、本書を通じてその問題点が非常によく理解することが出来ました。
