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井沢元彦『ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座』
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教が生まれた背景と中東などでの対立の歴史を紹介し、各宗教の宗教指導者へのインタビューが収録された作品です。
一神教の代表的な宗教であるユダヤ教・キリスト教・イスラム教の3宗教は、中東という地域において先行する他宗教を否定し、自らの勢力を伸ばそうとする形で生まれてきました。本書では、各宗教がどのように生まれ、他宗教をどのように否定し、それが現在の対立にどのようにつながっていっているかを序盤で紹介し、後半では3宗教の代表的な宗教指導者に対して行ったインタビューが掲載されています。
本書は近現代の宗教紛争の背景を、宗教的背景から読み解こうとする入門書であり、その試みは理解できます。ただし、インタビューを行った対象はそれぞれの宗教から1人ずつであり、各宗教内の宗派的な違いを十分に反映したものではありません。また、インタビューを行った相手も、大使や先進国での宗教指導者など宗教紛争の当事者となる人物とは言えないので、そういう点はもう少し工夫が必要かと思います。
