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藤沢数希『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?—あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方』

著者は金融日記というブログも書いている外資系投資銀行のクオンツです。

タイトルを見れば分かるように、本書は投資のプロが頑張れば頑張るほど運用成績が悪化する“市場のカラクリ”について解説した書籍です。結論としてはインデックス投資が最も有利であり、筆者自身も外国株(MSCI-Kokusai連動)、日本株(TOPIX連動)、外国国債、日本国債に85対15対50対0で資産を分散していると種明かしをしています。とはいえ、本書の面白い点はこの至極単純な結論ではなく、生命保険や持ち家、あるいは競馬や宝くじなどを金融的な観点から分析し、次々に切り捨てていく鮮やかな文章展開と、自分の力を信じ、必ず勝てると日々の売買を繰り返し、結果として市場の効率性の向上に貢献する人々へのシニカルな視点と言えるかもしれません。このジャンルの本を何冊か読んだことのある人には新奇性はあまりないと思いますが、それでも十分に楽しめる優れた構成がされた書籍だと思います。

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