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マイケル・ドラモンド 『マイクロソフト帝国の反逆者たち—WindowsはガラクタOSだ!こんなもの、どうやって売り込めっていうんだ』

マイクロソフトでゲーム開発用APIのDirectXを開発した3人の男性の社内での抗争を描いた挫折と成功の物語。作者は「真実を報道したために」所属する新聞社を解雇され、その後もジャーナリストとして活躍しているということです。

やんちゃな会社であったマイクロソフトが反トラスト法の訴訟に直面し、普通の会社になっていく中で、社内の軋轢を経験しながらも社内を暴れ回った“ビースティ・ボーイズ(野蛮な若造)”と呼ばれたセントジョン、アイスラー、エングストロームの3人のエバンジェリストを主人公とした物語です。彼らのキャラクタというのが、趣味がボディービルディングにも関わらず脂肪をたっぷり蓄え、高い技術感覚を持ち他の社員を無能扱いし、社内では自分勝手に仕事を進め、社外ではマイクロソフトをこき下ろして開発者の支持を得て、プライベートでは仕事に没頭するあまり結婚生活を破綻させるなど、ステレオタイプの好戦的なハッカー像というのも面白いところです。

“ビースティ・ボーイズ”の側も、彼らと対立を繰り返すマイクロソフトの幹部のどちらにも感情移入が出来ないのが本書の特徴で、DirectXとクローム(クローム・エフェクト)の開発に至る舞台裏の迷走ぶりには、第三者としての立場で読みながらも頭を抱えてしまいます。隙を見ては人のポジションを乗っ取り、うまく行っているプロジェクトでも突然梯子が外されるマイクロソフトの社風。闘争心の強い野武士の集団のようなマイクロソフトが、社会の圧力を受けながら閉塞感を強めていく中で、無様にもがき続ける彼らの「聖戦」というのは大人になっていく会社の青春の葛藤とも言える部分があります。

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