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奥井規晶『外資の3倍速仕事術―「できる自分」へのムダ消しレッスン!』

著者は、日本IBMでのシステム・エンジニアの後に、BCGやアーサー・D・リトルなどを経て、ベリングポイントの代表を務めたこともあるコンサルタントです。

最初に書いておきますが、この本の内容は、「仕事を3倍こなすコツ---目次:ITpro」という「日経ITプロフェッショナル」での連載で奥井さん自身が書かれていることに、例などを付け加えて充実させた作品と言っても間違いではありません。上記の連載だけでも要点は十分に伝わると思いますので、まず連載を読み、興味をひかれるようでしたら本にも目を通してみるというのがいいと思います。

本書の内容は著者がシステム・エンジニアから戦略系コンサルタントに転職した際、仕事にやり方の違いに対応するために編み出した原則がまとめられたものです。その意味では、表題となっている「外資の~」ではなく「コンサルタントの~」の方が適切かと思います。著者はBCGに転職した当初、エンジニアの頃にやっていた仕事のやり方では周囲に付いていくことが出来ず、成果も上げられずにいました。そんな中で、周囲のコンサルタントのアドバイスなどを得ながら確立したのが、「百ミツの法則」「タテ・ヨコ思考」「So What×3」「3軸理論」などの仕事術です。

「百ミツの法則」とは、内容が百あったとしても、そのうち重要なのはせいぜい3つ(ミツ)程度であるという法則です。相手となる企業経営者はスピード感を重要視しており、重要でない内容に時間を振り向ける余裕はない以上、最も付加価値の高い3つに絞り込むことが仕事では重要であると著者は述べます。その上で、重要な3点を絞り込むテクニックとして「タテ・ヨコ思考」「So What×3」「3軸理論」などが紹介されていきます。3つに絞ることが許されるか否かは職種にもよりますが、どんな職種でも付加価値を意識した優先順位付けというのは必須の考え方であり、本書で紹介されている分析手法はどなたでも参考になるものが多く含まれていると思います。

ところで、作品の感想とはまったく関係ありませんが、本書の「ことわざを使おう」という章の228ページで“詰めが甘くて駄目だ”という意味で「画竜点睛を欠く」が紹介されています。この用法は正しいのでしょうか。以前、私が悪い方の意味でこのことわざを使ったところ、「龍の瞳に点を入れてしまったらせっかくの龍が逃げてしまう。点は入れない状態が正しいんだ」と指摘されました。このことわざの背景は知っていますし、その指摘も一理あると思いますが、果たして“画竜点睛を欠く”状態は、良いのか悪いのか・・・。一般的には悪い意味で使われているようですが、解釈としてどちらが適切なのかご存知の方がいらっしゃいましたらご教授頂けませんか?

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Comments

知るかボケ

Posted by 60.254.215.116 : June 9, 2008 4:58 PM

知らない人がいて安心しました。

Posted by Tomioka : June 10, 2008 8:56 PM

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