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スティーブン・ジョンソン『創発―蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク』
創発―蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク
posted with amazlet on 07.04.03
スティーブン・ジョンソン(著) 山形浩生(訳)
ソフトバンククリエイティブ (2004/03)
ソフトバンククリエイティブ (2004/03)
著者はフィードマガジンの共同創立者で、多数のコラムを手掛けるポピュラーサイエンス作家です。
本書は、自己組織化と創発の意味を論じた作品です。前半ではアメーバや蟻の行動などから自然界におけるボトムアップによる組織化の事例を紹介し、そこから大都市の成立やスラッシュドットにおけるフィードバックシステムの成功事例など人間界における創発の効果へと話を展開していきます。
上記の話の展開から想像出来るように、本書は司令塔による系統だった指揮系統よりも、個々の相互作用から浮かび上がってくるものの方が優れているということについて述べた作品です。後半になると少々ありきたりになる点はありますが、細胞の組織化や蟻と都市の対比などの話は非常に示唆に富んでおり、個人的には好みの作品でした。現在のウェブの潮流とも重なる部分が多々ある作品で、目を通してみると色々な発見があるかもしれません。
