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2009年2月に読んだ本
- シャロン・モアレム、ジョナサン・プリンス 『迷惑な進化―病気の遺伝子はどこから来たのか』 日本放送出版協会 2007年
- 海堂尊 『ジェネラル・ルージュの凱旋(上)』 宝島社 2009年
- 海堂尊 『ジェネラル・ルージュの凱旋(下)』 宝島社 2009年
- 支倉凍砂 『狼と香辛料〈10〉』 アスキーメディアワークス 2009年
- サイモン・シン 『フェルマーの最終定理』 新潮社 2006年
強者生存による淘汰だけではない進化の仕組みを紹介した本。学術用語やデータなどを多用しているわけではなく、エッセイのように進化の面白さを軽妙に紹介しています。社会的な常識になっている進化の固定観念を揺さぶるような作品で、厳密な話はここまで単純ではないにしても興味深く読ませてもらいました。
ナイチンゲールとクロスオーバーするように話が展開。前半は緩い展開だったけど、中後半あたりから会話の端々に院内政治の深さが表現されていて面白い。上巻ラストの「ジェネラル・ルージュの伝説」で盛り上がった。下巻も期待。
上巻を読み終えてから下巻まで一気読みしてしまいました。会議室でのやり取りだけでほとんどが構成されているのに、緊迫感とスピード感に満ちていてグイグイと引き込まれます。”ジェネラル・ルージュ”速水部長はまさに絵になる男。ナイチンゲールは正直イマイチでしたが、これは大満足。結末の良さはバチスタ以上。
シリーズ屈指の完成度。作品のスパイスはハスキンズの発言内容。ホロとロレンスのやり取りや関係性の対比として、一見マンネリ感のある作品の味わいを再発掘している。これまでの旅の中で得られた経験や信頼関係などが商人としてのロレンスを大きくしたことは今回証明された。時代は神から人間の時代になってきている。ロレンスとホロの物語という観点ならばいつでも終われるけど、コルの扱いは今後の宿題か。
評判通りの面白さ。17世紀にフェルマーが出した定理(予想)への数学者の挑戦の歴史であり、1994年のワイルズの証明に至までの展開はまさにドラマチック。この歴史にスポットライトを当てることにより、この問題の意義と数理の世界の進歩がよく伝わってくる。作品中に登場する証明の内容は必ずしも理解出来るわけではないけど、それでも読み進める上でそれほど支障はなかった。