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2009年3月に読んだ本
- 海堂尊 『イノセント・ゲリラの祝祭』 宝島社 2008年
- ユン・チアン 『ワイルド・スワン〈上〉』 講談社 1993年
今回の舞台は厚生労働省での会議。出席者の立場の違いや考え方の対立を、会議の議論という形で見せる構成。主役は彦根先生だけど、このシリーズの主役たちと比べると魅力に欠けたキャラクターのような気がする。会議だけでここまで読ませるのは凄いけど、盛り上がりという意味ではバチスタやジェネラル・ルージュに遠く及ばない。彦根先生に作者の主張を語らせることに注力し過ぎか。
中学生の頃に読んで以来の再読。当時から印象深い作品だったけど、それは約15年たった今でも変わらない。満州事変から大躍進に至る中国の移り変わりを民衆の視線から描いた作品で、日本や国民党、共産党という形で支配者が移り変わる中で、民衆が何を感じ、どのように生きてきたかの息づかいの生々しさを感じさせてくれる。