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2009年4月に読んだ本
- 西尾維新 『クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識』 講談社 2008年
- 西尾維新 『化物語(上)』 講談社 2006年
- ユン・チアン 『ワイルド・スワン〈下〉』 講談社 1993年
- 伊坂幸太郎 『ゴールデンスランバー』 新潮社 2007年
戯言シリーズ2作目。前作同様さくさく読めるし、事件の謎解きに至る見せ方も面白い。「ぼく」というのは登場人物紹介にもあるように「語り部」に過ぎず、智恵の誕生会での会話をはしょったように、こちら(読者)に見せるものを取捨選択している。その構図をうまく使って、地の文で嘘を付かずに読者を騙しているのが良かった。前作ではあまり見えなかった「ぼく」の壊れ具合がよく分かった。次も読む。
学園物の怪異小説。上巻は3章で構成されていて、各章で別のヒロインがメインとなっている。大半は主人公の阿良々木暦という少年とヒロインの掛け合いで、その会話を楽しめるかどうかがこの作品を楽しめるかとイコールになっている印象。正直、テキストだけでこれを楽しむのは無理だった。一応下巻も読む予定だけど、このシリーズをそれ以上読む事はたぶんない。
文化大革命に人々が翻弄される中、自らの信念を貫いた張一家の生き様に強烈な印象を受けた。この時代の混乱はまさに人災であり、流されるがままに加害行動に及んでしまった人の存在と、そんな環境にも流されずに助け合いを実践した人の存在、という相反するものの対比が非常に興味深かった。
首相暗殺事件の容疑者を主人公にした小説。最初に、事件発生時のパレード中継から警察庁による容疑者発表、そして容疑者の生中継登場にいたるまでをマスコミを通じて見る人々の視点から描き、本編として容疑者側の視点を描いている。このマスコミの伝える現実と容疑者から見た現実の違いの見せ方がとても面白い。あまり尖った感じはしないけど、誰もが楽しめるだろうという意味で本屋大賞に相応しいとは思う。